働き方が見直されている今だから「新卒採用」も変化に対応するべき
近年、私たちの「働き方」が大きく見直されようとしています。少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や、働き方の多様化といった課題に対応するべく厚生労働省は2019年に「働き方改革」を掲げました。また、新型コロナウイルス感染症の予防を目的に、リモートワーク(在宅勤務)が多くの企業で導入されるなど、働く人々の生活様式にも大きな変化が生じています。
企業の採用活動(学生の就職活動)についてはどうでしょうか?2020年以降、大学生の就職活動においてもWEBセミナーやリモート面接がスタンダードとなりました。しかし、企業の採用担当者からは「学生と対面できる機会が減少し、人間性の判断が難しくなった」という声を多く耳にします。
多くの企業は、大手求人広告媒体(ナビ媒体)を活用します。就活生は、就活解禁日とともに複数企業に「一括エントリー」をします。そして、「WEBセミナー」「WEB面談」などを経由し、場合によっては完全オンラインで内々定を取得することすらあります。就活のオンライン化は、採用担当者・就活生の移動の負担を軽減するメリットがある一方、「リアルに対面することでしか伝わらない情報」に欠如してしまうデメリットがあると言えるでしょう。
このような環境下の今、パターン化された典型的な新卒採用の手法をそろそろ見直すべき時なのではないでしょうか?
今回は「社会で活躍したい!」という意欲の高い学生が「本当に行くべき企業」に出会える場を提供する「逆求人」についてお話します。
ナビ媒体への過度な依存から生じる課題とは?
労働環境の多様化が進んでいるものの、企業の新卒採用の手法については、実質的に横並びの状況が続いているのではないでしょうか?端的に申し上げると「ナビ媒体」ありきの採用です。ナビ媒体に依存する就職活動・採用活動は、以下のような課題を抱えています。
<学生側>
・ナビ媒体には「表面的な良い情報」しか掲載されないため、本質的に自分に合う会社に出会いづらい
・ナビ媒体は、広告費によって露出量が変わるため情報に偏りが生じる(大企業の広告が上位に掲載される)
・表面的な就職テクニックの情報が先行してしまい、働くことの本質を理解しないまま就職に望んでしまっている
・一括エントリーによって毎日膨大な案内メールに埋もれてしまい、主体的な行動をとれなくなってしまう
<企業側>
・ナビ媒体が「マス」に対する情報発信となっているため、マッチング精度が低くなる(早期退職問題につながる)
・ナビ媒体からの母集団形成→説明会→面接という流れが「作業化」してしまい、自社の採用課題が見えづらい(仕組的に受け身の姿勢となってしまう)
・志望度の低い学生からの応募が過半数で内定辞退率が高い
「学生を集める」という観点からは、ナビ媒体の利用は不可欠と言えるかもしれません。しかし、上記のような課題を解決するためには「自社との相性が合いそうな学生を探しに行く」という逆転の発想をもっても良いのではないでしょうか?
それが「逆求人」の考え方なのです。
従来の就活手法と「逆求人イベント」との違いとは?
学生側がプレゼンテーションを実施するイベント
「逆求人」とは、学生が企業の採用担当者とマンツーマンで対話することができるイベントです。また、ナビ媒体が主催するような合同就職説明会と異なり、企業側ではなく、学生側が事前資料を用意してプレゼンテーションを実施するのが大きな特徴です。
逆求人イベントには「とりあえず参加する」「話を聴きに来るだけ」という学生は参加しません。自分と向き合って将来を考えている主体的な学生が集まるイベントです。そして、企業側にも意欲のある学生としっかりと会話ができる時間が用意されています。
従来の就活イベントと逆求人イベントの違い
従来型の就活イベントでは、企業側が学生に対して一方的に情報発信をすることが一般的でした。たしかに、合同説明会や合同セミナーは、不特定多数の学生に対して効率的にアプローチできる手法ではあります。
ですが、よく考えてみてください。100人のセミナー会場来場者(または100人の出展ブース訪問者)の入社率は何%でしょうか?実際のところ、1%程度が相場なのではないでしょうか?
私たちは「一方的に100人に情報発信する」よりも「目的意識を持っている学生と一対一で対話をする」ことのほうが効果的かつ合理的であると考えています。
逆求人イベントの具体的な流れについて
この「逆求人イベント」は、2004年に株式会社ジースタイラス(代表の前職)が始めたものです。当時は就職氷河期で「企業が学生を選ぶ」という傾向が強かった中でしたが「学生が主体となってアピールできる場をつくりたい」という想いからこのイベントが立ち上がりました。現在、弊社の逆求人イベントの学生動員数は年間1000人を超えます。尚、逆求人イベントの具体的な流れは以下のとおりです。
- ①、事前に学生のエントリーシートを企業に配布
- ②、イベントの冒頭に学生が自己紹介を実施
- ③、採用担当者が興味をもった学生のブースでプレゼンテーションを視聴
- ④、③とともに気になった学生とフリートークを実施
企業が逆求人イベントへ参加するメリットとは
新卒採用市場は「売り手市場」と言われるものの、中小企業への応募は依然として減少傾向が続いています。こうした中、企業側としては逆求人をうまく活用することで、以下のようなメリットを享受できます。
自社を知らない学生と接点をもてる
逆求人イベントでは、採用担当者側から学生に声を掛けることができます。採用担当者が学生側に足を運ぶことで、自社を知らない学生、関心を持っていなかった学生と接点をもてるチャンスが広がります。
一対一の面談を通じてミスマッチを排除できる
逆求人イベントでは、学生と一対一で、リラックスした状態で「面談」することができます。「面接」では知り得ることのできない人間性や価値観、ポテンシャルに触れながら、自社のビジョンや社風にマッチした学生のみにアプローチすることができます。
採用コストの削減につながる
求人広告や合同説明会への出展には高額なコストがかかりますが、応募や入社につながらなければ無駄に終わってしまいます。逆求人イベントでは「働く意欲の高い学生」と確実に対話ができるため、機械損失を大きく削減できると言えます。
経団連は2018年に「採用選考に関する指針」で、就活ルールの廃止を発表しました。その後は政府主導でルール策定の議論が進められ、2022年卒の新卒採用までは、現行の就活日程を踏襲することが決定しています。
2023年卒以降の日程は未定であるものの、今後は「新卒一括採用」から「通年採用」に移行していくことが予想されています。採用の早期化・通年化が進んだ場合、今まで以上に、優秀な学生の青田買いは進むでしょう。企業側から学生にアプローチできる「逆求人」は今後新卒採用において重要な役割を担うことが期待されています。
全く新しい出会いのカタチ。逆求人の魅力
ここであらためて、逆求人の魅力についてお伝えしたいと思います。学生にとっても企業にとってもメリットの多い逆求人ですが、それぞれの視点で意見をまとめてみました。
学生側の意見
「逆求人では自身が企業に対してプレゼンテーションするのですが、その準備の過程で自己分析を行い、強みや中長期的なビジョンを言語化するので、その後の就職活動でも活用ことができます。」
「一般的な就職活動では自身が企業を選びますが、逆求人では企業が学生を選ぶため、思いがけない企業との出会いがあります。」
「逆求人のイベント(ウェルハンティング)では、参加している学生同士の交流もあります。お互いのプレゼンテーションを見ることによって相互理解が深まり、一過性の就活仲間ではなく、社会に出てからも繋がりたいと思えるような人との出会いもあります。」
企業側の意見
「一対一で対話をするというイベントに参加しているからか、皆さん意識が高く、仕事に意欲がある学生に出会うことが多いです。」
「対話形式によって深いコミュニケーションが取れるため、自社と学生の相性をじっくりと見極めることができます。」
「企業側が自社の魅力についてもアピールすることができるので、学生に興味を持ってもらえる可能性が高く、採用力も上がります。」
逆求人イベント(ウェルハンティング)の紹介
私たちが主催している逆求人イベント「ウェルハンティング」についてご紹介します。
・逆求人イベントの草分けとして17年の実績
逆求人イベントは、2004年に株式会社ジースタイラス(代表の前職)が始めました。
当時就職氷河期で企業が学生を選ぶという傾向が強かった中、学生が主体となってアピールできる場を作りたいと思ったことがきっかけです。この全く新しい就活スタイルが徐々に広がり、今では約年間1000人もの学生が弊社の逆求人イベント「ウェルハンティング」に参加しています。参加した学生には、一人ひとりにメンターがつき、目先の内定獲得だけではなく長期的なキャリア形成を意識した自己分析をサポートしているので、イベント時の学生のプレゼンテーションの質が高いのが特徴です。不特定多数を対象にしたイベントではなく、一人ひとりにじっくりと向かい合うスタイルは双方にとってメリットが多いと言えるでしょう。
・イベントのバリエーションが豊富
「ウェルハンティング」には様々なバリエーションがあります。例えば、何らかの“リーダー”経験のある学生が集まる「ウェルハンティングリーダー」、成長したいと考える学生が集まる「ウェルハンティンググロース」、そして社会貢献できる仕事に就きたいと考える学生が集まる「ウェルハンティングソーシャル」など、テーマ性のあるイベントも行なっています。最初から参加者同士の共通点があることで相互理解がしやすく、イベントが活気づきます。
・参加企業の多様性
「ウェルハンティング」に参加している企業は多岐に渡ります。創業間もないスタートアップ企業から歴史のある上場企業まで、多様な企業が「ウェルハンティング」に参加いただいています。業種に関しても、人材、IT、不動産、介護、飲食、商社、飲料メーカーなど様々で、学生にとってはこれまで思いつかなかったような業種との全く新しい出会いも期待できます。
逆求人イベント『ウェルハンティング』に参加した学生/企業の声
ウェルハンティングに参加いただいた方の声をご紹介します。
学生はプレゼンを通じて将来のなりたい姿をクリアにすることができ、人事担当者の方は社会で活躍する意欲の高い学生に出会えたことを喜んでいただいております。
学生の声
#ウェルハンティング
— さわちゃん@23卒 (@1FOC4I0jJsWHVIY) November 6, 2021
大きな気づき
・強みはない。自分の特徴が、企業によって強みにも弱みにもなる。
・自分のやりたいことが、他人軸になっている。自分がやりたいこと、なりたい姿は何か?
・営業力、正確に伝える力が、若いうちに手に入れるべき力。
もっと深堀れる!🔥
#ウェルハンティング
— 三國ゆうな⛹️♀️23卒 (@MikuYu_na0613) November 6, 2021
初参加してきました!
就活スタートしてから初めて、公に(企業の方相手に)向けたアウトプットへの挑戦。
自分とのさらなる向き合い方、伝え方に関して貴重なFBをたくさん頂き、非常に大きな気づきに溢れた時間を過ごすことができました✨
素敵な機会とご縁に感謝😊🍀
#ウェルハンティング
— さわちゃん@23卒 (@1FOC4I0jJsWHVIY) November 6, 2021
初めての逆求人イベント、
こんなに人事の方とお話できるなんて、感激でした…!✨
今日得た気づきを元に、ブラッシュアップしていきます🔥
改めて、今日お話してくださった方々、すてきなイベントを運営してくださった方々に感謝です☺️🍀
人事担当者様の声
本日の採用イベント終わりました〜!
— 黒澤りかこ@CEREBRIX新卒採用 (@kuro_rika_19) November 6, 2021
学生さんの5分プレゼン、ワクワクして聞いていました🥳
資料もすごく作り込まれていて素敵でした!
とても楽しく、充実した時間でした!
ありがとうございました🌟#ウェルハンティング
学生さんと話して色んな価値観や思いを知れる良い日でした。
— かっすん@シンフォニード人事担当 (@sympho_ksm) November 6, 2021
わたしもまだまだアップデートしていかないとなー!と学生さんたちに背中を押されました✊
またお会いできるの楽しみにしています!!
#ウェルハンティング
学生さんの自己紹介やプレゼンのクオリティが高くて、
— 岡部彩 | CEREBRIX新卒採用 (@aokabe_cx) November 6, 2021
事前準備に本気で取り組んできてくれたことが伝わるイベントでした!
ありがとうございました😊
#ウェルハンティング
逆求人のイベント開催日程
12/4(土)ウェルハンティングA選抜
12/11(土)ウェルハンティングソーシャル
12/17(金)ウェルハンティングA選抜
お気軽にお問い合わせ下さい
逆求人イベント『ウェルハンティング』へのご参加をご検討の企業様はお問い合わせください。https://rubyin.co.jp/contact/
参加を希望する学生の皆さんは公式LINEよりご連絡ください。
公式LINE
https://lin.ee/T6n9oqU